子どもに対して必要な『コーチング』とは。わかりやすく解説
コーチングとティーチングの違いについて
コーチングという言葉ですが
最近よく耳にするのではないでしょうか?
現在の教育現場では特に、コーチングを使用することが子どもの教育に有効という話が増えています。
しかし、なんとなくコーチングをしているという方も非常に多いかと思います。
コーチングは非常に奥が深いので、まずはティーチングとの違いを見てみましょう。
コーチング(Coaching)
・相手が持っている情報を「引き出す」。その方法は「問いかけ」
・相手がある程度の経験や知識を持っている段階に有効
・自分で考え、答えを導き出すように促す
・自分で考えるために、気づきや発見、動機付けに効果的
・関係性が双方向。対等な関係(どちらかといえば、相手が主)
ティーチング(Teaching)
・こちらがもっている情報を一方的に「教える」「伝える」
・知識を身につける初期段階に有効
・相手のスタンスは基本的に「受け取る(受け身)」
・得られる情報は与えられた情報の範囲
・関係性が一方向。上から下へ
なんとなくお分かりでしょうか?
ティーチングは、会社などでよく使われる言葉に置き換えると
トップダウンのような意味合いです。
以前までの教育はティーチングが主流でした。
しかし、現在は子ども達の考える力自体がどんどん弱くなっているためにも
このコーチングが非常に重要になってきます。
ただし、ティーチングとコーチングをバランスよく使い分けることが最重要です!!
私の塾では
子どもたち自らに「考えさせ」「実行させる」ことを大切にします。
アクティブラーニングに近いです。
※アクティブラーニングとは
従来の「受動的な授業・学習」とは真逆の「積極的・能動的な授業・学習」のことです。
子ども達の考えをしっかりと承認し、応援していくことが必要です。
この「承認」という言葉が非常に重要なのです。
自分に置き換えて考えてみてください。
「~これ考えてみたんだけどどう思う?」と誰かに相談した時に
①「ダメダメ。こうしたほうがいいよ」
②「いいね!よく考えられてる。じゃあこういったパターンの時はどうする?」
後者のほうがモチベーションが上がりませんか?
承認の反対は否定になります。
否定をされるとその人にはもう相談したくなくなったり、諦めてしまいます。
私もそうです。
良く褒めて伸びるタイプだとか言われますが、根底にはこの部分がありますね。
相手の考えをしっかりと引き出し、認め、良い答えに導いていく
これがコーチングです。
導いていくのです。
そのため、答えを安易に与えてはいけません。
これからの社会で強く生き抜いていくためにも
自信を持たせ、自分で考え、実行させる必要があるのです。
よく私は講師達にも
魚を与えるのではなく、魚の捕り方を教えようね
と言います。
コーチングのまず初めの一歩として
否定をしない
ここから始めてはどうでしょうか?
子ども達は承認欲求が強いのです。
褒められるともっと褒められたいという気持ちがエネルギーになります。
自分子どもに素直に褒めることは難しいと思います。
よく「褒めるところがない」という保護者もいます。
どんな小さなことでも良いのです。
点数、科目、順位、勉強時間、方法など
何か1つに着目してそこをまず褒めてみましょう。
そして、「すごいね!どうやってこれやったの?」と聞いてあげてみてください。
褒め方のコツもあるのでそれは次回に記載しますね。
皆さん頑張ってください!!応援しています!